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サーキットドライビングのテクニックの紹介。(レポート:ひさおR)

はじめに
はじめに
 「テクニックルーム」という何やら偉そうなコーナーをいただいてしまったひさおです。 これよりさきに述べることはすべて一無名ドライバーの戯言です。カート経験は多少あるものの、 走行会経験はトータル10回(年2〜3回)と少ないし、お山に走りに行くこともないです。 自分より上手い人も見ていると思いますので役に立たない部分は適当に聞き流してください。 どんなこと書けばいいのかな?やっぱりタイムアップに関することがいいんでしょうかね?
スピンとSタイヤ
 あっ、よっしRさんもよく言ってますがサーキットはSタイヤがいいです。タイムうんぬんよりもスピンしたとき、 目の前でされたときの制動距離が短く、安全性が高いです。 最近、見ているとスピンしている最中にブレーキを踏まない人が多いですね。 これではクルマが次にどっちに動くかわからず、避けるほうは大変だし、自分も突っ込まれる危険があります。 スピン中でも怖がらないでブレーキを踏んでください。コース上にとどまれて再スタートできる可能性だってありますよ。 逆に目の前でスピンされてしまったら、冷静にブレーキしながら相手の滑っていく方向を見極めてください。 ハコはだいたいゆっくりスピンしていくので冷静に観察していればほとんどの場合逃げ道があります! 自分のクルマで家に帰るためにも最後まで冷静さを失わないで下さい。 (2000年は危ないのを合計3台ほど避けました・・・。 あーこわ。)
タイムアップの秘訣
 さて、横道にそれてしまいましたが一応ある程度の走り込みがあって、 それなりにタイムが安定していることを前提に話をしてみます。
尾行方式!?
 タイムアップに一番手っ取り早いのは、自分よりちょっと速い人の後ろについて引っ張ってもらうことです。 自分と違うラインやリズムを見ることで勉強になります。 ホントはこれが一番なのですが ちょうどいいライバルがいない人のためにもう少し詳しく書きます。
クルマの性能を引き出す
 タイムアップするには車の持つポテンシャルをよりひきだす事が必要です。 コーナーとコーナーをつなぐ直線部分はエンジンパワーなどの動力性能やシフトアップの腕に依存します。 一方、コーナーリングの限界とは、極めて簡単に言い切ってしまうと、タイヤの限界に置き換えることが出来ると思います。 (一生懸命足をセッティングするのも、コーナーリング中に前後のタイヤがバランスよく仕事をできるようにするためですよね) つまりコーナー進入から立ち上がりまでタイヤの限界性能をキープし続けることが速いコーナーリングにつながると思います。
全開時間とブレーキでつめる
 まず、コーナー進入ではブレーキ開始直前までアクセルは全開にする。 右足をブレーキに置き換える動作が遅いだけでタイムロスになります。 シフトダウンを伴わない場合は左足でブレーキングしてもOKです。「強く、なるべく短く」を心がけ、 減速Gがすぐに大きく立ち上がるように踏みます。 ちなみにタイヤが最大のストッピングパワーを発揮するのはロックする一歩手前です。 経験したことがある人はわかると思いますがロックして減速Gが「スカッ」と抜ける直前にGが最大になる瞬間があるはず。 なるべく最大Gをキープしながら減速します。(これがちゃんとできるのはプロぐらいでしょうね。とても難しい。 私もきちんと出来ません!)
旋回
 ブレーキ終了からターンインではブレーキとステアリングを連動してつかいます。 イメージとしてはブレーキで前方に発生した大きなGをスムーズに横方向(左コーナーなら右)へ移動する感じ。 フルブレ−キングでタイヤのグリップを使い切っている状態からターンインするにはステアする分だけ ブレーキを緩める必要があります。タイヤのグリップ力が全部で10あると仮定して、 フルブレーキに使っていた10のグリップをペダルを緩めて8にしたら残った2のグリップを 旋回のために使うといったイメージです。掌でフロントタイヤの接地感を確かめつつアナログ的に操作していきます。 ブレーキペダルは「ドカンと踏んでスッと抜く」といったイメージでしょうか。 (もちろん横Gが残ったまま進入するコーナーやロングコーナーはこの限りではないです。) よく見る失敗はブレーキを完全に離して、荷重が抜けてしまってからステアリングを急に切るような操作。 もはやクルマは曲がるはずも無く、フロントをこじってタイムロスをするだけです。
たちあがり
 フロントタイヤが上手く転がり、旋回がはじまるとあとはアクセルオンからコーナー脱出です。 クルマは放物線に似たラインでコーナーリングしますがアクセルオンのポイントは、そのラインの頂点付近にあります。 先ほど、ブレーキで発生したGを横に持ってくるイメージといいましたが今度はそれを背後に移動する感じです。 ハコのストリートカーのように重くて、さほどパワーのない車両は挙動も緩慢なので この段階で特に神経質になる必要はありません。ラインが膨らんだり、 クルマが暴れたりしないように注意しながら丁寧にアクセルを踏んで、 クルマの向きが変わった分だけステアリングを戻していけばそのコーナーは脱出です。 そしてドライバーはまた次のコーナーの進入に備えることになるわけです。
 以上、仙台ハイランドのインプレッサでの最速とも思われる”クレイジーひさおR”さんの テクニックのレポートでした。とても参考になりました。 お忙しい中、原稿ありがとうございます。(コメント:よっしR編集長)

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