米沢織
200余年の伝統と研澄された技術の結晶。
米沢は全国に絹織物の産地として有名です。
伝統的な手織りの風合いを伝える絹織物のほか、
ぜんまいや樹皮で作った古代布も魅力で、
とりわけ、紅花染織が人気の的です。
米沢織物の歴史
米沢織の歴史は古く、米沢藩2代藩主上杉景勝公の時代にさかのぼります。
宰相の直江兼続が米沢藩領民の自家用に織っていた青苧(からむし)や、
麻布をひとつの産物として整備したのが始まりでした。
その後、これをさらに本格的に産業として奨励したのが米沢藩10代藩主上杉鷹山公でした。
上杉鷹山公は藩財政の立て直し、殖産をはかるため桑を植え、養蚕を奨励しました。
それが米沢織の現在の原形といわれています。
それ以前からあった青苧を原料とした織物と、山形県置賜地方の長井の養蚕業を基礎として、
出羽の米沢織物として絹織物の名声をあげました。
以来、米沢は絹織物の産地として全国に名声を馳せることとなり、米沢市の基幹産業として現在に至っています。
200年の伝統が醸し出す米沢織の色合いが、よそおう人をやさしく包み込みます。
米沢市内には実際に米沢織を見たり、買ったりできる織元や販売店がいくつもあります。
米沢織物の現状
明治25年「米沢絹織物組合」が創立。昭和37年には「米沢織物協同組合連合会」が創立され、
現在は「米沢繊維協同組合連合会」となり、組合員数は231事業所、
従業員数は2527名を数えます(平成10年10月現在)。
米沢織物の平成9年度の生産高は100億3百万円で、その内訳は婦人服地(洋服・マフラー・ネクタイ等)が
73%、呉服(きもの・帯・座布団等)が27%となっています。
見学できる
米織工場
米沢市内には、200余りの米沢織物工場がありますが、
見学できる工場は駐車場や設備の関係で、おのずから限られてきます。
見学できるは次の工場です。
見学ご希望の場合は、あらかじめ連絡を。
資料提供
米沢繊維協同組合連合会
0238-23-3525
米沢市観光キャンペーン推進協議会
0238-22-5111